会社員から独立し、フリーランスとして活動することになった場合、まず考えなければならないことが開業届を出すかどうかです。
フリーランスを始める際の開業届は、面倒と感じる方も少なくないかと思います。
しかし開業届は意外と簡単で、メリットも非常に多いものです。
今回はそんな開業届について、必要性やメリットデメリットについて紹介いたします。

 

 

1.フリーランスに開業届は必要?

 

フリーランスを始める際には必ず開業届を提出する必要はあるのでしょうか。
結論から申し上げると、必ずしも提出しなければならない訳ではありません。開業届を出さずに活動を行なっているフリーランスの方も少なくはありません。
フリーランスの活動で得る収入が一定以下の場合、開業届を提出するメリットは少ないためです。手間を考えると出さずに活動を始めるという選択肢も有効です。
ただし、その活動で生活できるほどの収入を得る場合、出していた方が様々なメリットがあるため、検討することをおすすめします。

 

 

2.開業届を提出するメリット、デメリット

 

それでは開業届を提出することでどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。次にそれらメリット、デメリットについて紹介いたします。

 

 

2-1.開業届を提出するメリット

 

開業届を提出する最大のメリットは、確定申告を青色申告にできるということです。
青色申告にするためには開業届と青色申告承認申請書の提出が必要となります。多くの事業者が開業届と青色申告承認申請書をセットで提出しています。
青色申告は通常の白色申告に比べて複雑ですが、その分節税効果が高くなります。
その控除率は所得金額と比例して大きくなっていきます。そのため、所得金額が大きくなることが予想される場合は提出する方がお得です。
また、開業届を提出することで屋号を持つことができます。屋号を持つと、その屋号で銀行口座を開設することと、領収書を屋号で切ることができるようになります。
屋号は必ずしも必要となる訳ではありませんが、顧客に対し信頼感を持たせることができるため、大きな金額の取引をする際には重要となってきます。

 

 

2-2.開業届を提出するデメリット

 

開業届を提出するデメリットとしては、失業保険がもらえなくなることが挙げられます。
フリーランスになるために会社を辞めた場合、多くの場合で失業保険が支給されます。
失業保険は次の就職先が見つかった際に支給停止されるものですが、開業届が提出されるとフリーランスでの活動が開始されたという証明になってしまい、支給が停止されます。
失業保険を当面の活動費として考えている方は、注意が必要です。

 

 

3.開業届を提出しよう

 

開業届の提出は面倒だと思っている方もいらっしゃるかと思います。
しかし、やることは用紙に必要事項を記入して押印して提出するだけです。税務署の職員も非常に丁寧に対応してもらえるため、手間取ることもないでしょう。
開業届を提出するにあたり重要となることは、世間に対してその事業を行うことを宣言するということです。
もちろん廃業届を提出することで辞めることは可能ですが、開業届を提出していない場合に比べると手間が増えてしまいます。
そのため、まずはフリーランスとしての活動を始めてみて、継続して活動ができそうだと確信してから提出することをお勧めします。

 

 

4.まとめ

 

開業届はフリーランスを行う人にとっては重要な届出です。
開業届を提出することのメリットは、青色申告による節税効果です。税控除は所得額が大きいほど高くなるため、高収入を得ている場合はぜひ提出することをおすすめします。
ただし開業届を提出すると失業状態ではないと判断されるため、失業保険の支給が停止されてしまいます。
開業届はしてもしなくても良いものです。自身の状況を判断した上で提出可否を決めましょう。